①定量発注モデル(発注点管理)
②定期発注モデル
ここでは、定量発注モデルでの「最適在庫管理」の方法を説明します。
定量発注モデルの特性を決めるパラメータは以下の通りです。
上記のパラメータの内、黒字のパラメータは自社で自由に決めることはできません。
例えば、D:平均需要量、σ:需要の標準偏差は、市場の特性なのでもちろん勝手に決めら
れません。T:調達期間、c:購入単価、L:手配原価は取引先との交渉の結果決まるので、
もちろん自由に決めることはできません。
なお、ここでL:手配原価といっているのは、1回の発注の手配にかかる運賃、事務経費
などです。また、K:発注点、A:安全在庫、Z:平均在庫は、他のパラメータから計算で
求められます。
安全在庫 A = α√T*σ、 発注点 K = D・T+ α√T・σ
結局、自社で自由に設定できるパラメータは、H:発注量、 α:安全係数だけです。
「最適在庫管理」では、このH:発注量、
α:安全係数の2つのパラメータ値の組み合わせに対して面積原価利益率を計算し、
「生産性」を最大化する2つのパラメータの組み合わせを求めています。