同期生産スケジューリング導入の課題と対応策
大きな効果が期待できる同期生産スケジューリングですが、
導入に当たっては、以下の課題を解決する必要があります。
課題:全てのオーダーに対して厳密なスケジュールに基づく生産は困難
日々発生する製造の変動に対して、いかに柔軟な計画変更ができるとは言え、
全て計画通りに生産を行うことは現実的には不可能です。
この課題に対しては、以下の対応策を実施します。
1.全オーダーの内、原価の大きいものから順にいくつかを選び
同期生産スケジューリングを行う(同期化オーダー)
2.比較的原価の小さいオーダーは、現場の裁量に任せた
生産スケジューリングを行う(バッファーオーダー)
3.PDCAによる現場改善を行い、現場の実力の向上に
合わせて徐々にバッファーオーダーを減らしていく。
原価の大きいオーダーから「同期化オーダー」に選び、同期生産スケジュールを行い、
「生産性」向上効果の先取りを行うためです。
PDCA実施による現場の実力向上に合わせて徐々にスケジューリングの精度を上げていくことで、
混乱なく確実に「生産性」を高めていくことができます。