面積原価管理の思想の源流は、トヨタ生産方式です。
トヨタ生産方式の本質は、リードタイムの徹底的な削減です。
トヨタ生産方式の生みの親である大野耐一さんは、次の様に言っていたそうです。
「現場に原価低減を押しつけず、品質を確保した上でリードタイムを短縮しろ!
そうすれば、原価低減は後からついてくる」
大野耐一さんの直系の弟子である元トヨタ生産管理部長の田中正知さんが、長年トヨタ生産方式の本質を研究され、2009年に「トヨタ式カイゼンの会計学」を出版されました。
製造業の業務改革コンサルタントであった私は、書店でこの本を手にし衝撃を受けました。そこには、私が長年探し求めていた「企業の目的は何か?生産性とは何か?」が書かれていたからです。それが、田中正知さんの提唱する「Jコスト論」です。
以来、私はこのJコストを実際の企業に適用するために、生産性向上手法「面積原価管理」を実際の企業に適用してきました。
ただし、ここで誤解のないように一つだけ追記しておきます。
トヨタ生産方式というと、製造業ではない他の業種や製造業でも中小企業の方は、「ウチの会社は関係ないや!」と思われるかもしれません。
それは全く違います。
ここでご紹介する生産性向上の手法は、狭義のトヨタ生産方式「かんばん方式」ではありません。トヨタ生産方式を突き詰めた生産性を最大にする経営手法です。
この生産性の考え方は、あらゆる業種、あらゆる規模の企業に当てはまる概念です。
導入実績にも、見込み生産、個別受注生産を含んだ製造業をはじめとして、建設業、サービス業、卸小売業、など全ての業種に適用実績があります。